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看護師の過労死が何故起きたのか?

2008/10/18 18:18

 

介護の現場に付いてはワタシも業務上縁浅からぬものがある。
だから「看護師の過労死」は余りにも身近な話だ。

それゆえに、結論からすれば「看護師不足」が起こした悲劇だと思うだけなのだ。

 


先ず、看護師不足を作った最悪な原因を考えてみた。

そこに「介護保険制度」が出て来るのではないだろうか。


そもそも看護師と言う職業は「病院」の為だけにあった。
しかし、介護保険制度が施行され「看護師配置の義務付け」を行った。
当然ながらそこで「不足」が生じるのは当たり前になるだろう。


病院に配備するつもりで100人を育てても、約20人が病院以外の処に行くのだ。
数字の計算を単純に行っても、不足をする原因が明らかになるだろう。

 

そう簡単に看護師は急造出来るものでは無い。だから「輸入」しようとした日本の実情もある。

ゆえに、過去にもそんな事を書かせて頂いた。

 

※参考:過去ブログ

失ったものを単に「輸入」する事 http://kohichi.iza.ne.jp/blog/entry/685979/


 

更にヤヤコシイ事がある。

「ケアマネージャー」と言う職業に足を引っ張られたのも要因に加えられると思うのだ。


ケアマネージャーの多くは、看護師出身者である。しかも、国家資格の与え方にも問題がある。
現状では「介護現場担当者」より「看護師」へ多く与えるのだ。


「ケアマネージャー」も、介護保険制度では「配置必要人員」である。
以前は「何人でも良いから」と幾等でも対応が可能だったが、
制度改革で「50人以上は駄目」に変わった。
そうなれば不足をきたし
「看護師」がまた「ケアマネージャー」に変わって行くのである。

 


もっと深く突っ込むと、またヤヤコシイ事が出て来る。


介護保険制度に「訪問看護」と言うものがある。
寝たきりの方や病院に行けない方へ「自宅訪問」するサービスである。

看護師が「何時も病院に居る」とは限らなくなって居るのである。


そうなれば「看護師の補充」が必要になって来るが、そうは看護師資格を持つ人は居ない。
しかし「介護保険制度」が容赦無く「訪問サービスをしなさい」と言うのだ。

 


此処こまで書けば、ワタシが申し上げたい事は概ね理解可能かと思う。
そう「妙な介護保険制度の縛り」が、結果として看護師不足を起こした要因と思うのだ。


前述で「100人を育てても20人」と申し上げた。
しかし、現実は「100人育てて50人」になる可能性があるのだ。


数値的に把握して居る訳では無いので、実態は定かでは無い。
しかし、概要から考えても決して「当たらずとも遠からず」だと思う。


ならば「介護保険制度」を作ったのは誰か?
ならば「介護保険制度の縛り」を作ったのは誰か?
それは、言わずと知れた「厚生労働省」である。

 


ここで再度「看護師不足の流れ」を書いてみよう。


実態として「いい加減・暫定的」に始まった「介護保険制度」がある。
そこに「付け足し」で「医療行為があるのでは」と、看護師配置を取り入れた。


更に「ケアマネージャー」を沢山輩出する事を求めた。

しかし「現場を担当する介護員」ではなく「医療従事者としての看護師」を採用した。


まあ、ここまでは何時もの「お役所仕事」である。

しかし「介護保険制度」の極め付けな「誤算」が生まれた。

「このままでは予算が破綻してしまう」と思って、ひとつの事を考えたのだ。


「これからは老人ホームと言う住居型の出費を押さえなくてはならないな。」
「それじゃ、出張サービスの在宅型にシフトさせよう。」


そして「看護師の訪問サービス」を利用させる様にした。

結果はお判りの通りだ。看護師の絶対数を、更に減らしただけなのだ。

 


しかし、お役所ばかりも責められない現実もある。


面倒を看たくないからと「老健施設」「老人ホーム」へブチ込んだのは誰だろう。
そして「老人ホーム」の代わりに「病院」へ入院させたのは誰だろう。

 

様々なエゴが、結果として「過労死」を生む事も考えられないか。

殊更ワタシは「ある意味の専門分野担当」で現場を見ているので考えてしまうのだ。

 


だから、これ以上「過労死」を増やさない為にしなければならない事はふたつだけだ。


厚生労働省の「間違った人員配置」を訂正させる事。
世の中の方々が「姥捨て山」に家族を捨てない事。


看護師不足は、やがて我々が入院した際に「実害」として襲って来る。
入院しても、ケアをする「看護師」が居なかったらどうかを考えるべきだ。
だから「看護師の無駄遣い」を止めさせるのも「世の中」の役割なのだ。

 


そして、もうひとつの理由もあると思うので「世の中」は考えなければなるまい。


「治療にクレームをつけられるから働きたく無い」
そんな理由で、医師も看護師も「目指す人間」が減っている現実がある。
「一生懸命行った医療行為」に、チャチを入れる輩が増えて居る事は事実だろう。


いずれにせよ「お馬鹿な輩」にならないようにすれば良いのだ。


「自分は病院へは絶対行かない」そんな人間は居ないだろう。
だから「余計な迷惑をかけない様にする」事も考えなくてはいけないと思うのだ。


そんな意味で「看護師の過労死」の事件を考えて頂きたいと思うのだ。

 


最後に、亡くなられた方のご冥福をお祈り致します。

 

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※参考:過去ブログ

「介護をする」と言う「恩返し」 http://kohichi.iza.ne.jp/blog/entry/743036/
実質が伴わない医師増員は無駄 http://kohichi.iza.ne.jp/blog/entry/627913/

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カテゴリ: コラむ    フォルダ: 福祉の解釈

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