介護の現場に付いてはワタシも業務上縁浅からぬものがある。
だから「看護師の過労死」は余りにも身近な話だ。
それゆえに、結論からすれば「看護師不足」が起こした悲劇だと思うだけなのだ。
先ず、看護師不足を作った最悪な原因を考えてみた。
そこに「介護保険制度」が出て来るのではないだろうか。
そもそも看護師と言う職業は「病院」の為だけにあった。
しかし、介護保険制度が施行され「看護師配置の義務付け」を行った。
当然ながらそこで「不足」が生じるのは当たり前になるだろう。
病院に配備するつもりで100人を育てても、約20人が病院以外の処に行くのだ。
数字の計算を単純に行っても、不足をする原因が明らかになるだろう。
そう簡単に看護師は急造出来るものでは無い。だから「輸入」しようとした日本の実情もある。
ゆえに、過去にもそんな事を書かせて頂いた。
※参考:過去ブログ
失ったものを単に「輸入」する事 http://kohichi.iza.ne.jp/blog/entry/685979/
更にヤヤコシイ事がある。
「ケアマネージャー」と言う職業に足を引っ張られたのも要因に加えられると思うのだ。
ケアマネージャーの多くは、看護師出身者である。しかも、国家資格の与え方にも問題がある。
現状では「介護現場担当者」より「看護師」へ多く与えるのだ。
「ケアマネージャー」も、介護保険制度では「配置必要人員」である。
以前は「何人でも良いから」と幾等でも対応が可能だったが、制度改革で「50人以上は駄目」に変わった。
そうなれば不足をきたし「看護師」がまた「ケアマネージャー」に変わって行くのである。
もっと深く突っ込むと、またヤヤコシイ事が出て来る。
介護保険制度に「訪問看護」と言うものがある。
寝たきりの方や病院に行けない方へ「自宅訪問」するサービスである。
看護師が「何時も病院に居る」とは限らなくなって居るのである。
そうなれば「看護師の補充」が必要になって来るが、そうは看護師資格を持つ人は居ない。
しかし「介護保険制度」が容赦無く「訪問サービスをしなさい」と言うのだ。
此処こまで書けば、ワタシが申し上げたい事は概ね理解可能かと思う。
そう「妙な介護保険制度の縛り」が、結果として看護師不足を起こした要因と思うのだ。
前述で「100人を育てても20人」と申し上げた。
しかし、現実は「100人育てて50人」になる可能性があるのだ。
数値的に把握して居る訳では無いので、実態は定かでは無い。
しかし、概要から考えても決して「当たらずとも遠からず」だと思う。
ならば「介護保険制度」を作ったのは誰か?
ならば「介護保険制度の縛り」を作ったのは誰か?
それは、言わずと知れた「厚生労働省」である。
ここで再度「看護師不足の流れ」を書いてみよう。
実態として「いい加減・暫定的」に始まった「介護保険制度」がある。
そこに「付け足し」で「医療行為があるのでは」と、看護師配置を取り入れた。
更に「ケアマネージャー」を沢山輩出する事を求めた。
しかし「現場を担当する介護員」ではなく「医療従事者としての看護師」を採用した。
まあ、ここまでは何時もの「お役所仕事」である。
しかし「介護保険制度」の極め付けな「誤算」が生まれた。
「このままでは予算が破綻してしまう」と思って、ひとつの事を考えたのだ。
「これからは老人ホームと言う住居型の出費を押さえなくてはならないな。」
「それじゃ、出張サービスの在宅型にシフトさせよう。」
そして「看護師の訪問サービス」を利用させる様にした。
結果はお判りの通りだ。看護師の絶対数を、更に減らしただけなのだ。
しかし、お役所ばかりも責められない現実もある。
面倒を看たくないからと「老健施設」「老人ホーム」へブチ込んだのは誰だろう。
そして「老人ホーム」の代わりに「病院」へ入院させたのは誰だろう。
様々なエゴが、結果として「過労死」を生む事も考えられないか。
殊更ワタシは「ある意味の専門分野担当」で現場を見ているので考えてしまうのだ。
だから、これ以上「過労死」を増やさない為にしなければならない事はふたつだけだ。
厚生労働省の「間違った人員配置」を訂正させる事。
世の中の方々が「姥捨て山」に家族を捨てない事。
看護師不足は、やがて我々が入院した際に「実害」として襲って来る。
入院しても、ケアをする「看護師」が居なかったらどうかを考えるべきだ。
だから「看護師の無駄遣い」を止めさせるのも「世の中」の役割なのだ。
そして、もうひとつの理由もあると思うので「世の中」は考えなければなるまい。
「治療にクレームをつけられるから働きたく無い」
そんな理由で、医師も看護師も「目指す人間」が減っている現実がある。
「一生懸命行った医療行為」に、チャチを入れる輩が増えて居る事は事実だろう。
いずれにせよ「お馬鹿な輩」にならないようにすれば良いのだ。
「自分は病院へは絶対行かない」そんな人間は居ないだろう。
だから「余計な迷惑をかけない様にする」事も考えなくてはいけないと思うのだ。
そんな意味で「看護師の過労死」の事件を考えて頂きたいと思うのだ。
最後に、亡くなられた方のご冥福をお祈り致します。
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※参考:過去ブログ
「介護をする」と言う「恩返し」 http://kohichi.iza.ne.jp/blog/entry/743036/
実質が伴わない医師増員は無駄 http://kohichi.iza.ne.jp/blog/entry/627913/
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by とろとろとろ
「やられちまったぁ」の光景